1 調査概要・対象とする生物
「生物季節調査」は、サクラの開花やセミの初鳴きなど、季節の進み具合を身近な生物(動物・植物)の変化観察で把握するものです。
1回(1年)だけでなく、長期にわたって調査結果を蓄積することによって、気候変動による生物への影響を知ることができます。
また、調査対象とする生物について、日本国内では下表の生物・現象の観察を想定しています。
※ 表にある生物に限らず、皆さんの地域で身近に存在し、季節変化をみる
ことができる生物で調査を実施していただいて構いません。
※ 各生物の具体的な調査方法については、下記「3」の実施要領を参照
2 具体的な実施例(「サクラの開花」を例に)
① 今後、長期にわたり継続して観察するサクラの木を1本選ぶ(=標本木)。
② サクラは、開花日と満開日を観測する。
・ 標本木に5~6輪の花が咲いた日を開花日とする。
・ 咲き揃ったときの約80%以上が咲いた状態となった日を満開日とする。
⇒ このように、生物季節調査では、対象となる種(動物・植物)を頻繁に観察し、変化が生じたタイミングを正確に捉えることが重要です。
・植物については、毎年同じ標本木で観察を行いましょう。
・動物(鳥や昆虫)については、毎年、概ね同じエリアで、同じ種を観察する
ようにしましょう。
※ いずれも、種・個体・場所によって観測日がズレることを避けるため。
⇒ 調査結果は、アプリ「iNaturalist」で、写真や位置情報等とともに記録・入力
してください。(アプリの使い方は、上記「4」参照)
3 調査実施要領・観察記録ノート(ダウンロードはこちら)
具体的な調査方法については、「調査実施要領」に記載しています。
また、地球温暖化の現状、調査の実施・報告方法等についてやさしい
内容にとりまとめて、親子で読んでいただける「観察記録ノート」を
作成しました。
下のリンクからダウンロードしてご活用ください。

4 スマホ等にアプリ"iNaturalist"をインストールしよう!
参考:アプリ使用/結果閲覧のイメージ
5 学習会用資料(ppt)(ダウンロードはこちら)
本プロジェクトは、"自分ごと"として捉えづらい気候変動の問題について、身の回りの生物季節変化を通じて気候変動に「気付き」、より身近な問題として認識するとともに、家庭等での"環境にやさしい生活様式"への転換を促すことを目的としています。
このため、調査主催者の皆さまには、屋外調査の前後に、気候変動の現状、環境や生物への影響、対策等について説明する「学習会」を併せて実施することもご検討ください。調査参加者の理解促進が図られると思います。
学習会で使用する説明資料は、下のリンクからダウンロードしてご活用ください。
● さあ、実際に調査を実施してみよう!
実際にフィールドに出て、生き物の季節変化を探してみよう!
そして、毎年同じ季節に、同じ生き物の変化を継続して観察し続けることで、気候変動の影響を知ることができます。
皆さんの周りでは、どのような生物の季節変化がみられるかな?
皆さんも身近な生物の調査を実施してみてください!