公益財団法人 環日本海環境協力センター NPECは、日本海及び黄海における海洋環境保全に寄与することを目的に活動しています。

公益財団法人 環日本海環境協力センター[NPEC]

お問い合わせ

北東アジア環境パートナーズフォーラムinとやまの開催結果

 日本、中国、韓国及びロシアの経済界、学界、自治体が一堂に会し、北東アジア地域の環境問題の解決に向けた産・学・官の連携のあり方や役割分担などに関する意見交換を行うことでパートナーシップの強化を図り、環境保全のための具体的な取組みに繋げることを目的として、「北東アジア環境パートナーズフォーラムinとやま」を開催しました。
1. 開催期日
  2007年12月4日(火)〜5日(水)※5日は環境関連施設視察
2. 開催場所
  名鉄トヤマホテル(富山市)
3. 主催
  富山県、(財)環日本海環境協力センター、北東アジア環境パートナーズフォーラム in とやま実行委員会
4. 参加者
  日本、中国、韓国及びロシアの4か国の経済界、学界、自治体等の関係者 約200名
5. 会議内容
 
(1)基調講演
「北東アジア地域における環境パートナーシップについて」
鈴木基之((財)環日本海環境協力センター理事長)
(2)討議セッション〈統括議長:鈴木基之((財)環日本海環境協力センター理事長)〉
「パートナーシップによる今後の取り組み〜北東アジア地域の環境問題の解決に向けて〜」をメインテーマに、各セッションに分けて討議が行われました。
・セッションT〈座長:西川雅高((独)国立環境研究所環境研究基盤技術ラボラトリー環境分析化学研究室長)〉
「広域的な環境モニタリング体制及びネットワークの構築」をテーマに討議が行われました。
・セッションU〈座長:丁子哲治(特定非営利活動法人エコテクノロジー研究会理事長)〉
「環境保全のための技術情報の共有」をテーマに討議が行われました
・セッションV〈座長:須藤和男((独)国際協力機構地球環境部課題アドバイザー)〉
「国際環境協力を担う人材の育成」をテーマに討議が行われました。
・総括セッション〈統括議長:鈴木基之((財)環日本海環境協力センター理事長)〉
「北東アジア地域の環境パートナーシップの推進に向けて」の総括が行われました。
(3) 「とやま宣言」の採択
今回のフォーラムでは、北東アジア地域の環境保全に関する活発な議論を行い、参加者全員が地域レベルの環境パートナーシップの重要性を認識し、産・学・官連携による具体的な取組みに踏み出す一歩として「とやま宣言」(※)が採択されました。
※「とやま宣言」のポイント
○我々の暮らしを支える豊かな環境資源は、北東アジア地域の共有財産であり、これを将来に引き継いでいくことは我々の責務である。
○人々の活動による環境負担は、この共有財産を脅かし始めており、様々な立場の人々が国境を越えて協力し、行動していくことが重要である。
○そのためには、国レベルはもちろんのこと、地域レベルでも環境パートナーシップを強化し、北東アジア地域の経済界、学界及び地方自治体が互いに手を携え、環境保全に取り組むことが必要である。
○その第一歩として、新たに、
・広域的モニタリング体制構築に向けた「黄砂の視程調査」
・国際フォーラムへの参加を通じた環境保全のための技術情報の共有
・人材育成のための「北東アジア地域環境体験プログラム」
などの地域レベルでの具体的な取組みを産・学・官が連携して推進する。

会議の様子