NPEC10周年記念 「海洋ごみフォーラム」の開催
海洋ごみ問題や対策行動について市民の皆さんと共に考えるため、財団10周年記念事業として、「海洋ごみフォーラム」を開催しました。 |
1. | 開催趣旨 | ![]() |
海洋ごみ問題の解決に向け、社会全体として取組みを推進していくため、まず市民一人ひとりの理解と行動が必要である。NPECは、設立当初から、富山県の提唱による「海辺の漂着物調査」を環日本海地域で展開するなど、海洋ごみの実態把握や啓発に取り組んできている。しかしながら、海洋ごみ問題は具体的な対策が求められる段階になっていることから、「ひとつの海〜足元から地球へ〜」を開催テーマとし、海洋ごみ問題や対策行動について市民の皆さんと共に考えることとした。 | ||
<開催テーマ> |
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2. | 開催概要 | |
(1) 日 時: | 平成21 年2 月14 日(土)13 時30 分〜16 時30 分 | |
(2) 場 所: | ボルファートとやま多目的ホール「真珠」(富山市奥田新町8-1) | |
(3) 参 加 者: | 一般市民320名(富山県内を中心に海洋ごみ関係取組団体(県環保衛連、漁業関係者、学校、NPO等)に幅広く呼び掛け) | |
(4) 主 催 等: | 主催:(財)環日本海環境協力センター(NPEC) 共催:富山県 後援:日本財団、環境省、(財)とやま環境財団 |
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(5) 併設ロビー展示: | 海洋ごみ問題紹介パネル、漂着物アート展作品 | |
(6) プログラム: |
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3. | 結果概要 |
まず、「富山湾からの報告海はどうなっている」と題した第一部では、海辺の漂着物調査に参加している小学生、漂着ごみの調査や海岸清掃に取り組む高校生、地域住民による地区環境保健衛生組織の清掃活動など、富山県内の事例報告があり、参加者は身近な海岸においても漂着ごみの問題が生じている現状や、そうしたことに対し、地元住民等により熱心に海岸清掃等の取組みが行われている
ことを認識した。 また、富山湾沿岸海域の水中映像報告では、参加者は、海洋環境におよぶ海洋ごみを目の当たりにし、海岸だけでなく、海底等にもごみが及んでいることを知り、取組みが必要との思いを強めた。 次いで、フォーラム「海洋ごみを知る。〜足元から地球へ〜」では、まず、東京海洋大学兼広教授の基調講演により、日本海全体や地球全体の海洋環境に及び海洋ごみ問題の実態や対策の現状について理解を深めた。また、北西太平洋地域海行動計画本部事務局ジョン富山事務所長によるもう一つの基調講演により、NOWPAPの枠組みによる国際的な海洋ごみ対策について理解した。 さらに、総合討論では、NOWPAP、環境省、海洋ごみに取り組む国際的なNGOであるJEAN/クリーンアップ全国事務局、NPEC、また、富山県内から、くろべ漁業協同組合、射水市環境衛生協議会がパネラーとなり、それぞれの取組み等を紹介した。その後、会場の参加者との質疑応答が行われ、参加者は、関係者が一致連携して、この問題に取り組んでいく必要性を理解し、また、身近な場所の清掃など、市民としても実践可能な取組みを進めていこうとする認識を共有し、フォーラムは終了した。 |





