海洋教育Webアプリ「オーシャンチューター」を用いて出前授業を実施しました!
海洋基本法の制定やSDGsゴール14「海の豊かさを守ろう」と関連して、海洋教育に関する関心が高まっています。 富山県と(公財)環日本海環境協力センター(NPEC)では、培ってきた人工衛星を用いる海洋環境リモートセンシング技術と、オンライン型の地球観測衛星データ解析ツール(Google Earth Engine)を用いるデータサイエンス技術を活用し、学校での海洋教育を支援するWebアプリ「オーシャンチューター(oceantutor)」を開発しました。 このアプリを用いて、富山県内の3校で出前授業を実施しましたので紹介します。 |
《実施日及び実施校等》 |
実施日 | 実施校等 |
2022年11月7日(月) | 富山県立滑川高等学校(海洋科2年生24人) |
2022年11月21日(月) | 富山国際大学現代社会学部(経営情報専攻など2、3年生 55人) |
2022年11月24日(木) | 富山国際大学現代社会学部(環境デザイン専攻3年生 25人) |
2023年1月19日(木) | 国立富山高等専門学校(海事システム工学専攻1年生5人) |
2023年1月19日(木) | 国立富山高等専門学校(商船学科5年生航海コース13人) |
《授業方式》 |
オンライン又は対面 |
《内容》 |
(1) | 海洋環境リモートセンシング、Google Earth Engineの説明 |
(2) | 海洋教育Webアプリ「オーシャンチューター」を用いた地球観測データ解析実習 |
@ | 海水温の変化(例:海流の動き、海洋の温暖化) |
A | 植物プランクトンの増減(例:春のプランクトン前線、赤潮) |
B | 沿岸域の開発・変化(例:沿岸の開発、紅葉の変化など) |

(3) | 海洋環境問題の解決に向けたデータサイエンス |
《結果、生徒・学生の感想》 |
・アプリを使った実習では、近年の日本近海の海水温を比較したり、身近な場所である立山の雪の季節変化を調べたりする姿が見られました。 ・学生・生徒からは、「衛星データから海水温や植物プランクトンの変動が目に見えてわかることに本当に驚いた」、「昔と現在の水温や地形の違いを把握できることを知り、卒論で使ってみたいと思った」、「データサイエンスは海洋環境モニタリングにも活用されていると知り、私も勉強して将来の地球環境の役に立つことができると良いと感じた」といった感想が聞かれました。 |

《今後の予定》 |
・このアプリは、小学校から大学等において、理科や社会等の教科でのアクティブラーニングや、総合的な学習において海洋環境を扱う際の学習ツールとして、また情報学習での情報技術の活用例などとして、様々な場面での活用が見込まれます。 ・富山県とNPECでは、このアプリを活用して県内における海洋教育の推進や地域の環境問題の解決に向けた学びの提供、データサイエンス教育の充実等を図ることとしています。 |
出前授業の詳細の様子は、以下の動画をご覧ください。 (動画リンク) https://youtu.be/FOb8nzDYWlc 海洋教育Webアプリ「oceantutor」はこちら https://www.npec.or.jp/oceantutor/ |