第6回CEARACフォーカルポイント会合の開催
「第6回CEARAC フォーカルポイント会合」が3月6日(木)、8日(土)に富山市内で
開催されました。 本会議は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つであるCEARAC(NPEC が指定されている)の今後の活動方針を議論するための調整助言会議(フォーカルポイント会合)であり、昨年中国・廈門にて開催された第12 回NOWPAP政府間会合で承認されたCEARAC の2008〜2009 年の活動について、より詳細な活動計画が 話し合われ、合意されました。 |
1. | 日程 |
2008(平成20)年3月6日(木)及び8日(土) | |
2. | 場所 |
タワートリプルワン(富山市牛島新町5-5) 2階会議室1 | |
3. | 出席者 |
CEARAC フォーカルポイント(日本、中国、韓国及びロシアの各国の政府代表者及び専門 家)、他のNOWPAP 地域活動センターの代表者、NOWPAP RCU コーディネーター等約20名[議長:ウラジミール・シュルキン(ロシア)、レオニド・ミトニック(ロシア)、書記:チュアンチン・ウ(中国)] | |
4. | 主な結果 |
(1)CEARAC の2006-2007 年の活動報告(6 日) |
<ワーキンググループ3(HAB(赤潮/有害藻類の異常繁殖))の活動報告> | |
・日本や韓国周辺で近年頻繁に発生し、大きな被害をもたらしているコクロディニウム(赤
潮プランクトンの一種)の特徴や発生メカニズムなどについて、日本語、中国語、韓国語及びロシア語のパンフレットを作成したことが報告されました。 ・「赤潮/有害藻類発生後の被害回避・低減のための対策事例集」の冊子とCD 版を作成した ことが報告されました。 |
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<ワーキンググループ4(リモートセンシング)の活動報告> | |
・NPEC が作成した富山湾をモデルとした衛星データを用いた富栄養化モニタリングガイド
ラインをもとにNOWPAP 各国の状況に対応した富栄養化モニタリングガイドラインを作成したことが報告されました。 ・平成19年9月3日〜7日まで長崎で開催された「第1 回NEAR-GOOS・NOWPAP リモートセンシングデータ解析合同トレーニングコース」開催結果が報告されました。 |
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<海洋ごみに関する活動> | |
・NOWPAP RCU が主導で進めているNOWPAP 地域の海洋ごみに関する活動(MALITA)のもとでCEARAC が担当した次の活動について報告がされました。 |
・ NOWPAP 漂着海洋ごみモニタリングガイドラインの作成 ・ 旅行者・旅行業者のためのガイドラインの作成 ・ 第2 回NOWPAP 海洋ごみワークショップ(2007 年3月富山市)の開催 ・ 海洋ごみ削減のためのパンフレットの作成 ・ プラスチック海洋ごみのリサイクル事例集の作成 ・ 意識向上のためのモニタリング調査の実施 |
(2) 2008〜2009 年のCEARAC の活動計画と予算(6 日) |
・ 2007 年10 月中国・廈門で開催された第12 回NOWPAP 政府間会合の結果が報告され
ました。 ・ 第12 回IGM で承認をうけて変更されたCEARAC の2008〜2009 年における活動計 画が示されました。 ・ 以下の5つの新たな活動について、事務局から具体的な活動計画の説明が行われました。 (詳細はこちら) |
1) HAB ケーススタディの実施(ワーキンググループ3) 2) HAB 統合ウェブサイトからの情報提供の実施(ワーキンググループ3) 3) 海洋環境リモートセンシング活用教材開発の実施(ワーキンググループ4) 4) 第2 回NOWPAP リモートセンシングデータ解析トレーニングの開催(ワーキング グループ 5) NOWPAP 富栄養化状況評価手順書の作成(ワーキンググループ3 及び4 合同) |
・ NOWPAP 海洋ごみ地域活動計画(RAP MALI)に基づくCEARAC 海洋ごみ活動 ・ 出席者による議論の結果、おおむね原案通り実施することが承認されました。 なお、今後のCEARAC フォーカルポイント会合及び両ワーキンググループ3・4会合の 開催予定は次のとおりとなっています。 |
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(3) 議事概要の採択・閉会(8 日) |
2日間の話し合いの結果をまとめた報告書(議事概要)を採択して、会議は終了しました。 |