第13回環日本海環境協力会議への参加
環日本海環境協力会議(NEAC)は、日本、中国、韓国及びロシアの5か国が北東アジア地域の環境問題に関する情報交換及び環境対話を行う場として毎年開催されています。第13回環日本海環境協力会議は大韓民国ソウル特別市で開催され、都市部における大気環境管理政策をテーマとした公開シンポジウムを行うとともに、3つのテーマについて情報及び意見の交換が行われました。 |
1. | 開催日 | |
2004年12月20日(月)〜22日(水) | ||
2. | 場所 | |
大韓民国 ソウル特別市 | ||
3. | 主催 | |
韓国環境省、ソウル特別市 | ||
4. | 参加者 | |
中国、日本、モンゴル、韓国及びロシアの中央政府、地方自治体代表者、学術関係者及びUN ESCAPから約30名が参加しました。シンポジウムについては公開され、約80名が参加しました。 | ||
5. | 会議内容 | |
(1) | 公開シンポジウム「都市部における大気環境管理政策」 中国、日本、アメリカ、モンゴル、ロシア、韓国から、SO2排出権取引、ディーゼル排出規制、カリフォルニア州大気資源委員会の取り組み、生態系モニタリングシステム、大都市における大気質改善のための特例法等について発表がありました。パネルディスカッションでは、大気質管理の対策を新たに講じる前に、正確なデータベースと排出モデルを開発する重要性が指摘され、政策の誤りを最小限にとどめて相互利益を増大するため、政策の成功例だけではなく失敗例の経験も共有すべきであることが強調されました。 |
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(2) | 基調講演 各参加国代表者及びUN ESCAPが、国内及び北東アジア地域における環境問題への取組状況等について報告を行いました。 |
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(3) | セッション1「種の回復」 各国が進めてきた種の回復のための様々な活動について報告が行なわれました。この中で、効果的な種の回復及び保護活動には、近隣諸国の共同・協力活動が重要であることが再確認されました。また密漁対策における意識啓発、教育、適切な法律の重要性が提案されました。 |
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(4) | セッション2「地方政府における生態系の保護」 参加国の地方政府が現在行っている様々な環境回復活動についての報告が行なわれました。中央政府と地方政府間のパートナーシップと情報交換の重要性が強調され、都市の環境管理の事例研究、環境教育、川の復興についての事例が発表されました。 |
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(5) | セッション3「産業団地における持続可能なマネージメント」 参加各国がどのように持続可能な管理に取り組んでいるかについて報告がなされました。エコタウンや環境に優しい公園の建設などが紹介され、またクリーンプロダクションプログラムや環境面で効果の高い管理システム等の具体的対策について確認しました。 |