1.目的
近年、北東アジア地域における黄砂などの越境大気汚染問題が顕在化していますが、その解決のためには、まずは統一的な手法により環境の実態を広域的に把握することが重要であると考えられます。
本事業では、国内外の経済界・学界・自治体が連携して、黄砂の実態や影響を把握するためのモニタリング(視程*調査)を継続して実施し、その結果を今後の効果的な対策の決定・実施につなげていくことを目的とします。
本事業は(財)自治体国際化協会(CLAIR)の支援を受けて実施しています。
*視程とは、目で建物等がはっきりと確認できる最大の距離のことをいいます。
なお、気象庁では、大陸性の土壌粒子によって視程が10km未満になった場合に黄砂現象と判断しています。
2.事業内容
北東アジア地域各国の学校、企業、学術機関、自治体等において、職員・生徒の休息時間帯(昼食時等)を利用して、目視による視程調査を行います。
(1)実施時期
毎年3月〜5月(黄砂飛来時期)の勤務日・登校日
(2)調査方法
あらかじめ観測地点から目標物(鉄塔やビル等)までの距離を把握しておき、それらの見え方を目視で観測(どのくらいまで離れた目標物が見えるか)することにより、黄砂の程度を調査します。
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黄砂の視程調査マニュアル(PDF) 視程調査記録用紙(Word)
(3)調査参加団体
2012年は3か国7自治体の経済界、学界、自治体あわせて58団体が参加して実施します。
日 本(2):富山県、鳥取県
韓 国(3):江原道、忠清南道、慶尚南道
ロシア(2):沿海地方、ハバロフスク地方
<調査参加団体リスト(PDF)>
3.調査結果
黄砂を対象とした広域的モニタリング体制の構築の成果報告(2008〜2012年)
2012年黄砂の視程調査結果(PDF)
2011年黄砂の視程調査結果(PDF)
2010年黄砂の視程調査結果(概要)(PDF) 2010年黄砂の視程調査結果(PDF)
2009年黄砂の視程調査結果(概要)(PDF) 2009年黄砂の視程調査結果(PDF)
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