公益財団法人 環日本海環境協力センター NPECは、日本海及び黄海における海洋環境保全に寄与することを目的に活動しています。

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第4回CEARACフォーカルポイント会議の開催

 「第4回CEARACフォーカルポイント会議」が3月8日(水)、9日(木)に富山市内で開催されました。
本会議は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つである CEARAC(NPECが指定されている)の今後の活動方針を議論するための調整・助言会議(フォーカルポイント会議)であり、2005年の活動が報告され、2006-2007年の活動計画が論議されました。
1. 開催期日
  2006年3月8日(水)〜9日(木)
2. 開催場所
  タワー111 2階会議室(富山市)
3. 参加者
  中国、韓国、ロシア、日本から各国の代表のほか、他のNOWPAP地域活動センターの代表者など、約20人の専門家
4. 主な結果
   今回の会議では、2005年のCEARAC及びCEARACの下に設置されたワーキンググループ3(HAB(有害藻類の異常繁殖))、ワーキンググループ4(リモートセンシング)の活動が報告されるとともに、 それらを踏まえて、2006-2007年のCEARAC及び両ワーキンググループの活動計画が採択されました。また、平成17年11月に富山市で開催された第10回NOWPAP政府間会合で採択された海洋ごみに関する活動(MALITA)の一部がCEARACの取り組む新しい活動として承認されました。
 
(1) CEARACの2005年の活動報告(8日)
  ア.ワーキンググループ3(HAB(有害藻類の異常繁殖))の活動
各国の赤潮に関するNOWPAP地域全体の状況をまとめた「統合報告書」が完成したことが報告されました。
日本や韓国周辺で近年問題となっているコクロディニウムというプランクトンに起因する赤潮について、一般の人にもわかりやすく説明されたホームページ及びパンフレットを作成したことも報告されました。
イ.ワーキンググループ4(リモートセンシング)の2005年の活動報告
各国の人工衛星を活用した海洋環境モニタリングに関するNOWPAP地域全体の状況をまとめた「統合報告書」がワーキンググループ3と同様に完成したことが報告されました。
また、各国の人工衛星を活用したリモートセンシングに関するホームページをまとめた「海洋環境リモートセンシングポータルサイト」にリモートセンシングに関する文献デーベース検索機能を追加するなど、今後とも内容を充実させていくことが報告されました。
(2) 2006-2007年のCEARACの活動計画と予算(9日)
  ワーキンググループ3関係では、
ア.赤潮発生後の被害回避・低減のための対策事例集の作成
イ.HAB(有害藻類の異常繁殖)のホームページの更新及び修正
ワーキンググループ4関係では、
ア.人工衛星を用いた富栄養化モニタリングガイドラインの作成
イ.アを活用したリモートセンシングデータ解析トレーニングの開催
その他の活動として、海洋ごみに関する活動(MALITA)の一部についてCEARACが担当することが事務局から報告され、これらを内容とする2006-2007年の活動と予算(約1,950万円)が了承されました。
なお、今後のCEARACフォーカルポイント会議及び両ワーキンググループ会議の開催予定は次のとおりとなっています。
  〈CEARACフォーカルポイント会議〉
  開催時期 開催地
第5回 2007年9月 富山市

〈ワーキンググループ3、4会議(合同)〉
  開催時期 開催地
第3回 2006年7月 富山市
(3) 議事概要の採択・閉会(9日)
  2日間の話し合いの結果をまとめた報告書(議事概要)を採択して、会議は終了しました。