国際協力機構との連携事業について｜活動報告｜公益財団法人環日本海環境協力センター［NPEC］

　中国遼寧省との遼東湾沿岸海域の水質環境改善共同調査事業の一環として、JICA研修員受入制度を活用し、遼寧省からの研修員を受け入れました。また、環境測定技術指導や技術移転を行うため、JICA専門家派遣制度を活用し、遼寧省へ専門家を派遣しました。

草の根技術協力事業（地域提案型）専門家派遣

（1）	派遣期間：	2005年10月16日（日）～10月29日（日）
（2）	専門家：	富山県環境科学センター副主幹研究員2名
（3）	カウンターパート：	中国・遼寧省環境保護局遼寧省環境監測センター
（4）	指導内容：	塩分による測定への妨害があり、かつ成分が微量なため高感度測定の必要がある海水資料中の、COD-Mn、TOC、重金属成分に関して、測定における塩分による妨害除去の方法及び高感度な測定技術を指導しました。

草の根技術協力事業（地域提案型）技術研修員受入

（1）	研修期間：	2005年10月17日（月）～12月１日（木）
（2）	研修員：	中国・遼寧省環境保護局　遼寧省環境監測センター宋兆偉　技師張見昕　技師の2名
（3）	研修先：	富山県環境政策課、環境保全課、環境科学センター、（財）環日本海環境協力センター、
（4）	研修内容：	海水試料の分析技術を主体に、酸性雨や黄砂のモニタリング技術及びリモートセンシングによる環境モニタリング技術等について研修を行いました。研修員の学習意欲は旺盛で、研修は当初の計画どおりの成果を上げました。研修員たちは、富山に滞在した1ヵ月半の間、富山の自然や生活文化にも触れ、今回の研修は富山県と遼寧省の国際理解にも貢献しました。