2009年7月8日(水)に開催した、北東アジア地域自治体連合第9回環境分科委員会の開催結果は、次のとおりです。
なお、今回の会議では、当委員会のコーディネート自治体(事務局)の改選が行われ、富山県が引き続き選出されました。 |
(1) |
報告事項 |
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ア 各自治体における環境の現状と課題 |
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5自治体(新潟県、石川県、鳥取県、忠清南道、ハバロフスク地方)より、環境の現状と課題についての報告があり、北東アジア地域の環境の現状等について、参加自治体が相互に理解を深め、共通の認識を得ました。
なお、各自治体の主な報告内容は、以下のとおりです。 |
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自治体名 |
内容 |
新潟県 |
「新潟県環境基本計画」(2007 年3月策定)に基づく、環境面から魅力あふれる新潟の実現に向けた取組みの報告 |
石川県 |
「ふるさと石川の環境を守り育てる条例」(2008 年4月施行)に基づき策定された、「石川県環境総合計画」(2009 年3月策定)の各種目標達成に向けた取組みの報告 |
鳥取県 |
「環境先進県に向けた次世代プログラム」の策定(2008 年)や「鳥取県地球温暖化防止条例」の制定(2009 年3月27 日)などの新たな施策の報告 |
忠清南道 |
韓国の「低炭素グリーングロース(Low Carbon, Green Growth)」政策実現のための取組み等の報告 |
ハバロフスク地方 |
「ハバロフスク地方の環境状況および環境状況改善対策」(2007 年6月27 日付け政令No.124)の各種目標達成に向けた取組みの報告 |
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イ 2009 年個別プロジェクトの実施状況 |
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富山県、遼寧省、沿海地方、ハバロフスク地方より、5つの個別プロジェクトの実施状況についての報告が行われ、以下の4つが実施されることとなりました。
「第4回国際経済フォーラム(ハバロフスク地方提案)」については、現在の世界的経済危機を受け、経済問題や経済危機の打開策の検討に焦点をあてたフォーラムとするため、環境問題については取り扱わないことが報告されました。 |
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No. |
プロジェクト名 (提案自治体) |
概要 |
1 |
黄砂を対象とした広域的モニタリング体制の構築 (富山県) |
国内外の経済界・学界・自治体がネットワークを構築し、簡易モニタリング(視程調査)を継続して実施することにより、黄砂の実態や影響を広域的に把握すること等を目的としたプロジェクト。黄砂飛来時期の毎年3月〜5月に調査を実施。 |
2 |
北東アジア地域環境体験プログラム (遼寧省、富山県) |
自治体・経済界・学界が連携して、青少年に対して北東アジア地域における環境問題を直に体験する機会を提供することにより、自ら考え行動できる人材を育成することを目的としたプロジェクト。2009 年に中国遼寧省において、「水質汚濁防止・浄化」をテーマに開催予定。 |
3 |
日本海・黄海沿岸の海辺の漂着物調査 (富山県) |
@人工物による海辺の汚染実態を継続的に把握することにより、海洋環境保全対策等を推進するための基礎資料とすること、A沿岸地域住民の調査への参加を通して「ごみを捨てない心、海の環境を守ろうとする心を育む」という共通意識を醸成し、環境教育
を推進することを目的としたプロジェクト。 |
4 |
第4回国際環境フォーラム「国境のない自然」 (沿海地方) |
全体会議、テーマに沿ったワークショップ、円卓会議、特別展示等を実施し、各分野における現状と課題、今後の展望等について討議することにより、環境政策の改善、より良い環境の創出、天然資源の複合的利用・高度加工の進展等を目的としたプロジェク
ト。2009 年10 月6日〜8日に「海洋生態系」をテーマに開催予定。 |
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(2) |
協議事項 |
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ア 2010 年個別プロジェクトの提案状況 |
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沿海地方、富山県より、2010 年の個別プロジェクトとして以下の4つが提案され、その概要説明と参加要請が行われました。 |
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【継続プロジェクト】 |
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No. |
プロジェクト名 |
提案自治体 |
1 |
第5回国際環境フォーラム「国境のない自然」 |
沿海地方 |
2 |
黄砂を対象とした広域的モニタリング体制の構築 |
富山県 |
3 |
北東アジア地域環境体験プログラム |
富山県 |
4 |
日本海・黄海沿岸の海辺の漂着物調査 |
富山県 |
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イ 環境分科委員会の活動計画 |
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環境分科委員会の今後の活動計画についての確認が行われました。 |
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ウ 次期コーディネート自治体(事務局)の選出 |
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次期コーディネート自治体として、引き続き富山県が選出※されました。(任期2年)
※1999 年7月以降6期連続 |