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第11回CEARACフォーカルポイント会合の開催

 「第11回CEARACフォーカルポイント会合」が9月11日(水)、12日(木)に富山市内で開催されました。
 フォーカルポイント会合は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つであるCEARAC((公財)環日本海環境協力センターが指定されている)の活動方針を議論するための調整・助言機関であり、今般の会合ではCEARACの2012-2013年の活動の経過報告が行われるとともに、2014-2015年に新たに実施する活動計画について議論が行われました。

1. 日程
  2013(平成25)年9月11日(水)〜12日(木)
2. 場所
  タワートリプルワン(富山市牛島新町5-5) 4階スカイギャラリー
3. 出席者
   ・CEARACフォーカルポイント(各国の政府代表者及び専門家) 9名
  ・NOWPAP地域調整部、各国地域活動センター担当者 等 約7名
  [議長:福代 康夫(日本)、書記:ユーン・リー(韓国)]
4. 主な結果
  (1) CEARACの2012-2013年の活動結果の報告(11日)
  ・北西太平洋地域における海洋保護区におけるモニタリング及び管理に関する報告書の作成
・NOWPAP富栄養化状況評価手順書の改定
・第4回リモートセンシングデータ解析研修の開催
  等の進捗状況をCEARACから説明し、了承されました。
  (2) CEARACの2014-2015年の活動計画の検討(11-12日)
   2013年12月に富山で開催される第18回NOWPAP政府間会合への提案に向けて、2014-2015年の新たな活動計画について議論が行われました。
 その結果、
  ・海洋生物多様性の保全にとって脅威となる富栄養化、外来生物、生息地破壊の影響についての試験的な評価
・日本海全域を対象とした富栄養化の兆候が見られる海域の評価
・衛星画像解析による藻場の分布変化の把握に関するケーススタディ
  の3つの新たなプロジェクトをNOWPAP政府間会合に提案することが合意されました。
 なお、3 つ目の藻場分布の把握に関するプロジェクトは、現在、(公財)環日本海環境協力センターが宮城県及び富山湾を対象に開発している手法を中国、韓国及びロシアにも適用することを目指すものです。
5. 今後の予定
   本会合で承認された新たな活動計画は、12月に富山県で開催される第18 回NOWPAP政府間会合に提案されます。